ANGLO JAPANESE CUP 2005
第5回日英親善サッカー大会2005
  【大会レポート】

今回で第5回を迎えた日英親善サッカー大会が2/13(日)毎年恒例となった会場の「The Country Club,Theobolds Park」にて行われた。2日前からロンドンに来ていた日本チームの選手たちは朝7:30眠い目をこすりながらバスに乗り込み大会会場へと向った。会場へ到着するとすぐに開会式が行われ日本語と英語が交じり合う中で各チームとも徐々に気合が入ってきたようだ。今年の日本からの参加チームは、第10回年齢別社会人サッカー大会グランドチャンピオン・3大会連続出場の「MDクラブ」、第10回年齢別社会人サッカー大会B決勝/O−30の部優勝・2大会連続出場「ほーちゃんず」、第11回インターカレッジサッカーリーグセリエZグランドチャンピオン「F.C.PASSION」、第8回オープンサッカー大会優勝「FCトップス」の4チーム。
 
 開会式が終了するとまず先にグランドへ飛び出したのが「ほーちゃんず」。去年1勝もあげることができなかった悔しさを胸に今大会にかける意気込みはどのチームよりも大きいはず!キャプテンの木村さんは淡々としながらも今年は勝ちますよと語っていた。

各チームウォーミングアップを済ませると9:30予選リーグ第1試合のキックオフ!1試合目のカードは「MDクラブ」vs「Broomfield AFC」、「ほーちゃんず」vs「Crown & Manor FC」。前日降った雨によりイギリス特有の粘土質のグランドがさらに柔らかくなっていて日本チームの苦戦が予想されたのだが、そこはさすがに3年連続出場の「MDクラブ」グランド状態、英国チームのサッカースタイルにも慣れていて磐石の試合運びで相手を0封し1−0での勝利!「ほーちゃんず」も善戦したものの今回トップの選手主体で出場しているサッカー専門学校チームの「Crown & Manor FC」に対しアンラッキーな主審のジャッジもあり0−2で敗戦。「ほーちゃんず」の勝利はお預けとなった。2試合目のカードは「F.C.PASSION」vs「Norsemen FC」、「FCトップス」vs「Old Owens FC」。「F.C.PASSION」、「FCトップス」ともに初出場ということでやはりグランド状態・相手選手の大きい体格・球際の強さに困惑するが大学生のサークルチーム「F.C.PASSION」は若さ溢れるプレーで相手を終始圧倒し桶矢選手が相手GKをかわして決めた1点で見事イギリスでの初戦を1−0と勝利で飾った。逆に「FCトップス」は最後まで戸惑いながらプレーを続け自分達のプレーができないまま自滅してしまい初戦は0−3での完敗となってしまった。
 
 予選6試合目歓喜のときが訪れる。1・2試合目と無得点で敗れてしまっていた「ほーちゃんず」だったが「Old Owens FC」相手の3試合目、早い段階で江成選手の大会ベストゴールにも選ばれる見事なシュートが決まり先制!その後も相手の攻撃を食い止め終盤には相手DFのファールにより得たPKをキャプテン木村選手が冷静?に決め2−0とし見事にイギリス通算8試合目にして初の勝利を飾った。
 
 
予選リーグは、「MDクラブ」が4試合目は敗れたものの2勝1敗1分で予選1位、試合を有利に進めるものの勝ちきれない戦いが続く「F.C.PASSION」は1勝1敗2分で予選2位、イギリス初勝利を飾った「ほーちゃんず」が1勝2敗1分で予選3位、11人での苦しい戦いが続いた「FCトップス」が4敗で予選4位という結果で終了した。
 
 予選終了後は各チームの選手、関係者全員で記念の写真撮影が行われた。写真撮影終了後、若干の休憩をはさみ各順位決定戦の開始。7・8位決定戦は「FCトップス」vs「Norsemen FC」、5・6位決定戦は「ほーちゃんず」vs「Old Owens FC」。どちらも実力の拮抗した戦いになりPK戦へ。「FCトップス」は4−1で勝利しPK戦ながらも最終試合にしてようやくの1勝で7位、「ほーちゃんず」も3−0と勝利しイギリスでの2勝目をあげ5位となった。3位決定戦は「F.C.PASSION」vs「Broomfield AFC」。先制した1点を守りきり最終試合を勝利で飾り「F.C.PASSION」の3位が決定。決勝戦は「MDクラブ」vs「Crown & Manor FC」。予戦では「Crown & Manor FC」が1−0と勝利しているため「MDクラブ」はリベンジを果たしたいところだったが早々と先制されてしまう。先制後、「Crown & Manor FC」は身長2m近いFWの選手と両サイドのスピードのあるMFを中心に試合を支配していく。「MDクラブ」も守備を固めボールを奪ってからの早いカウンターで反撃の糸口をつかもうとするがなかなかゴールを決めることができず試合は終盤へ。一進一退の攻防が続く中「MDクラブ」が相手DFとGKの間を狙ったロングボールを相手GKがイージーミスで後ろにそらしたところをつめてついに同点!歓喜の「MDクラブ」!しかし同点後は「Crown & Manor FC」の怒涛の攻撃が続き防戦一方となってしまう。そして同点のまま試合はゴールデンゴール方式の延長戦へと突入する。延長戦でも「Crown & Manor FC」の攻撃、「MDクラブ」の守備という構図になるが最後はペナルティエリア内の混戦からシュートを押し込まれ「Crown & Manor FC」が見事第5回大会のチャンピオンに輝き、日本チームの3大会連続の優勝はならなかった。年を追うごとに一つづつ順位を上げていく「MDクラブ」、来年こそはこのイギリスの地で優勝という結果を残してもらいたい。
 
 試合終了後はクラブハウス内にてロンドンFAのチェアマンNorman Moss氏と、ロンドンFA審判部のJohn Taylor氏をプレゼンターとして迎え表彰式・親睦パーティーが行われ両国チームの交流を深め大会は終了した。

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