ANGLO JAPANESE CUP 2006
第6回日英親善サッカー大会2006
  【大会レポート】

 今年で第6回目となった日英親善サッカー大会は2/12(日)に例年同様「The Country Club, Theobalds Park」にて開催された。

 今年は、第11回年齢別社会人サッカー大会サラリーマンズカップ2005関西ステージ優勝、チャンピオンシップ優勝の「トヨタ車体フットボールクラブ」、第11回年齢別社会人サッカー大会サラリーマンズカップ2005B決勝優勝、B決勝/O-30チャンピオンシップ優勝の「フスバル2005」、山中湖バレーナカップ優勝、SFNグランドチャンピオンシップ優勝の「FCトップス」の3チームが日本から参加することとなった。一方、イギリスからは、第5回日英親善サッカー大会優勝の「Crown & Manor FC」、第5回日英親善サッカー大会4位で現在サザンアマチュアリーグ所属の「Broomfield」、第1回日英親善サッカー大会第3位の「Norsemen FC」の3チームが参加した。

 大会前日に多くの選手がプレミアリーグ「アーセナルvsボルトン」の試合を観戦し、本場のフットボールを目の当たりにして大会へのモチベーションが高まっていた。大会当日はあいにくの雨となってしまったが、開会式、ウォーミングアップを終え、選手たちは気持ちを高めていった。

 予定通り1000から1st Round第1試合がキックオフし、フスバル2005Broomfieldと、トヨタ車体フットボールクラブはCrown & Manor FCとそれぞれ対戦した。フスバル2005は3年前の出場経験を活かし、Broomfieldと拮抗した試合をしていたが、現在リーグ戦でも調子の良いBroomfieldに1点を許し、0−1で敗戦した。初参加のトヨタ車体フットボールクラブは当日の雨によりイギリス特有の粘土質のグランドが更に柔らかくなったグランド状態や、初めて対戦するイギリス人のプレースタイルに戸惑い苦戦した。結局自分達本来のプレーを発揮することができず0−3でCrown & Manor FCに敗れ、イギリスでの初戦はほろ苦いものとなった。FCトップスの初戦の相手はNorsemen FC。昨年も出場し、イギリス人のプレースタイルやグランド状態を知っているFCトップスは、終始相手を圧倒し、4−0で見事初戦を勝利で飾った。

 トヨタ車体フットボールクラブの2戦目の相手はBroomfieldだったが、この試合もトヨタ車体フットボールクラブは自分達本来のプレーを取り戻すことができず、Broomfieldの勢いもあり、1−4で敗戦した。初戦を日本参加チームの中で唯一勝利したFCトップスは2戦目にCrown & Manor FCと対戦した。2戦目も勝利を収め、勢いに乗りたかったFCトップスだったが、第5回日英親善サッカー大会優勝のCrown & Manor FCの勝負強さにより1−2で敗れてしまった。フスバル2005は明らかに力の劣るNorsemen FCに危なげなく2−0で勝利した。

 1st Round最終戦、FCトップスは勢いに乗るBroomfieldに善戦するものの0−1で敗戦、フスバル2005も強豪Crown & Manor FCに得点をあげることができず、0−1で敗れた。3戦目にして少しリラックスしてきたトヨタ車体フットボールクラブはNorsemen FCに1−1で引き分けた。

 1st Roundの結果はFCトップスとフスバル2005が1勝2敗の勝点3で並んだが、得失点差でFCトップスがグループ1位、フスバル2005がグループ2位となった。トヨタ車体フットボールクラブは1分け2敗の勝点1でグループ3位。一方、イギリスチームは、BroomfieldCrown & Manor FCが全勝の勝点9で並び、得失点差5、総得点9も並んだため、コイントスとなった。ここでも、調子の良いBroomfieldが運をも味方につけてグループ1位となり、前回大会優勝のCrown & Manor FCは連覇の夢が消え、グループ2位となり、3位決定戦へ進出した。Norsemen FCは1分け2敗の勝点1でグループ3位となり5位決定戦へとまわった。

 5位決定戦では、1st Round最終戦で1−1の引き分けとなり決着がつかなかったトヨタ車体フットボールクラブとNorsemen FCが対戦した。ここで、ようやく自分達本来のサッカーを取り戻したトヨタ車体フットボールクラブが4−0の大差で勝利を収め、5位で大会を終えた。3位決定戦は、1st Roundに0−1で敗れたフスバル2005Crown & Manor FCに雪辱を果たそうと挑んだが、前回大会優勝のCrown & Manor FCが意地を見せて1−0で勝利を収め、フスバル2005は4位となった。決勝戦はFCトップス対Broomfield1St Roundを全勝し、コイントスで決勝戦進出という運をももつBroomfieldFCトップスがチャレンジしたが、やはり勢いに乗ったBroomfieldは強く、0−3で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。

 結果、Broomfieldが第6回日英親善サッカー大会の優勝に輝き、今回も昨年同様、日本チームの優勝はならなかった。しかし、昨年7位だったFCトップスが準優勝、1st Roundで勝利をあげることのできなかったトヨタ車体フットボールクラブが5位決定戦で4−0と勝利したことを考えると、経験を積み、自分達本来の力を出せることができれば、日本チームもイギリスチームに勝利を収めることは十分に可能であるはずである。日本3チームには是非来年も参加し、経験を活かして優勝を勝ち取ってほしい。

 試合終了後には、クラブハウスにてFA関係者や審判も参加し、表彰式や親睦パーティーが行われ、両国チームの親睦を深めて第6回日英親善サッカー大会は幕を閉じた。

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