朝、大会会場に着くと多少霜が降りていたものの、選手たちはグランドの感触を確かめるように各々ボールを蹴ったり、ランニングをしたりと徐々に気持ちを高めていました。オープニングセレモニーが行われ、いよいよ大会が始まりました。
大会形式は、日本側2チーム・英国側2チーム、計4チームによる総当り戦を行う「グループ
ステージ」、日本と英国の上位チーム対決、下位チーム対決を「ファイナル
ステージ」を行うという形式で行われました。試合時間は「グループ
ステージ」が25分1本、「ファイナル
ステージ」が前・後半25分ハーフという形式で行われました。
各試合前にはペナントの交換を行い、いよいよ第1試合が始まりました。『バンカーズ』は『Norsemen
FC』と、『K.S.FC』は『Redbridge』との対戦となりました。1週間晴れていたものの実際試合が始まるとグランドは湿っている状態であり、日本の選手たちはイギリス特有の粘土質のグランドに慣れるのに時間がかかり、足をとられる場面も見受けられました。結果は『バンカーズ』が0−0の引分け、『K.S.FC』が0−1の敗戦と苦い初戦となりました。
第2試合は、同国同士の対戦となりました。どちらの試合もお互い同国のチームに負けたくないという気持ちが全面に出て、素晴らしい試合となりました。日本チーム対決は『バンカーズ』が1−0で試合を制しました。英国チーム対決は自力に勝る『Redbridge』が終始ゲームを支配し2−0で勝利を挙げました。
グループ ステージ最終試合は『バンカーズ』対『Redbridge』、『K.S.FC』対『Norsemen
FC』がそれぞれ対戦しました。『バンカーズ』はゲーム中盤で挙げた得点を守りきり、1−0で勝利、『K.S.FC』は先制されながらも、灰野選手の値千金のヘディングシュートで同点としますが、追加点を挙げられ1−2で敗戦。決めどころを確実にゴールにつないだ『バンカーズ』はグループ
ステージをトップの成績で終了しました。『K.S.FC』は健闘及ばず3位という結果になりました。
両チームの選手はグランドに慣れきれず足をとられてしまう場面が多かったとそれぞれ口を揃えて話していました。また実際に試合をして、イギリスの選手の身体能力の高さを肌で感じ、届かないだろうボールに追いつく姿に驚きを隠せないようでした。筋力も強く当たり負けする場面もありました。
グループ ステージの結果をもとに、「ファイナル
ステージ」は『バンカーズ』対『Redbridge』、『K.S.FC』対『Norsemen
FC』の試合に決まりました。グループ
ステージ終了後、休憩時間を挟み、いよいよ最終試合が始まりました。 |