ANGLO/JAPANESE-CUP 2004
第4回 日英親善サッカー2004
大会レポート
2/8(日)ロンドン滞在3日目、いよいよ大会の日を迎えた。朝7:30にホテルのロビーに集合し、バス2台に分かれて試合会場へと向かう。会場までは1時間弱。到着するとイギリスチームの姿も。相手を見たところで日本選手もひしひしと闘志が湧き上がってきたようだ。クラブハウスに荷物を置くとすぐに開会式が始まった。開会式を終えると選手たちはすぐにグランドへと飛び出していった。ここ数日のロンドンは非常に暖かく天気も良かったようだが、前日に少し降った雨の影響か、グランドへと足を踏み入れると粘土質の非常に柔らかいグランドで、すぐにスタッドが泥で埋もれてしまう。日本にはないグランドの質感で、日本選手は苦戦すると思われた。
30分程度のウォーミングアップを終えると、早速予選リーグが始まる。試合前には各チームともペナントの交換をし、相手選手一人一人と握手を交わす。親善試合らしい風景だ。試合が始まるとやはり日本チームは慣れないグランドに戸惑い、思うようにゲームを進められない。時間が経つにつれ風も強まり、体格に優るイギリス人選手相手に苦戦を強いられた。後で聞いた所によると相当な体力を消耗するとのことだった。そんな中若さ溢れる大学生チーム「Giropponn」は初戦、見事なフリーキックを直接決め、少ないチャンスを物にし初戦を飾る。2戦目こそ落としたものの、その後も勝点を重ね、2勝1敗1分けで予選1位通過を決めた。「MDクラブは」昨年の経験もあり、簡単には試合を落とさない。球際の激しさやゴールへの執着心も決して相手に引けをとらなかった。予選を終えて1勝2分け1敗の2位。昨年の結果を上回る成績だ。「ほーちゃんず」「本宿」はともに試合のペースがつかめない。予選を終わってともに得点はなし。しかし、初戦を引分けて勝点1をあげた「本宿」が日本チーム3位、登録選手が11人とギリギリの苦しい戦いを強いられた「ほーちゃんず」が予選4位となった。
予選終了後は全チーム、関係者で記念撮影を行った。
撮影を終え30分の休憩を挟んで順位決定戦が行われた。先にキックオフしたのは7位・8位決定戦の「ほーちゃんず」vs「C&M」の試合。「C&M」は第1回大会・3回大会と準優勝を納め、日本からの留学生なども含むサッカー専門学校チームだ。対する「ほーちゃんず」には今回1名の女性選手が参加していたが、FAの規定では男性チームには女性選手の参加は認められないという。日本では特にそのような規定はないので、何とか出場できるようにお願いするものの認めてもらえない。伝統を重んじる国なのか、何なのか。。。しかし相手チーム、関係者の粋なはからいにより試合後に10本間の延長戦を組んでいただき、女性選手も出場することができた。結果は3−0で「C&M」の勝利。8位に「ほーちゃんず」、7位に「C&M」が確定。5位・6位決定戦は「本宿」vs「Norsemen」。技術レベルでは「本宿」に歩があるが、やはり当たりの強さやリーチの長さに苦戦をする。決定的なシュートを外す「本宿」に対して「Norsemen」はきっちりチャンスを物にし結果は1−0で「Norsemen」の勝利。これで6位「本宿」、5位「Norsemen」が確定。3位・4位決定戦は「MDクラブ」vs「Everest」。予選の対戦は0−0の引分。「MDクラブ」は序盤から攻勢に出る。最後の試合にかける意気込みが選手の表情からも読み取れた。先制したのはその「MDクラブ」
。この得点をきっかけに勢いに乗り追加点を挙げ、終わってみれば2−0の完勝。見事3位入賞を果たしたのは「MDクラブ」、4位には「Everest」という順位になった。決勝戦始まったのは日も傾いて気温も下がりだしたころだった。決勝戦のカードは「Giroppon」vs「Broxbourne
Borugh FC」。「Broxbourne Borugh
FC」は1959年設立の地元(ホーム)チームで、予選の戦績は負けなし。予選での対戦は1−0で「Broxbourne Borugh
FC」が勝利している。試合は、安定した試合運びで終始相手陣内で「Giroppon」が試合を進める形になった。中盤の構成力で決定的場面を幾度も迎える「Giroppon」。「Broxbourne
Borugh
FC」はなかなか攻撃の糸口が見出せない。早い時間に先制点を挙げ、終了間際にも追加点を挙げた「Giroppon」が2−0と相手を圧倒し、見事第4回チャンピオンに輝いた。
全試合が終了後はクラブハウスにて閉会式が行われた。クラブハウス内の大スクリーンにはプレミアシップ「チェルシー」vs「チャールトン」の映像が映し出され、軽食も各テーブルに並んだ。
表彰式・写真撮影が行われ、最後は日本チーム・イングランドチームの交流が行われ、大会は終了した。
今回の大会にはFAから、ロンドンFAチェアマンNorman Moss 氏 と ロンドンFA審判部のJohn
Taylor氏にもお越しいただき表彰式のプレゼンターを勤めていただきました。
・付記 「ほーちゃんず」の中に女性選手が1名参加していたのですが、FAの規程で12歳以上の公式戦では男子と女子がいっしょにプレーすることが出来ないことが発覚。しかし、FAと英国チームの協力により10分間だけの親善試合を別に行うことが出来ました。
「ほーちゃんず」の皆さん、色々とご迷惑をお掛けしました。。。